「宮地」(鉄板焼き・銀座)
予算:1人1200円〜(ランチ)、11400円〜15800円(ディナーコース)

銀座「宮地」へ向かう途中。11月のイルミネーションの中、散策もなかなか楽しめます。

店内の照明は電球色系で、カウンター席も広く、全体に高級感と暖かみ。
また、シェフの方とも気楽にコミュニケーションが取れる雰囲気で、丁寧に解説してくれます。
熟成牛の中でも「ドライエイジング」という手法を使っているそうで、
とても手間やコストがかかるのだとか。

アミューズ。熟成牛をまずはたたきで。
熟成牛は、普通の牛肉に比べて旨味がぎっしりと凝縮されていて、
最初の一口から口の中に旨味と芳醇な香りが広がる。臭みも全くないです。
味付わさびがシンプルに引き立たせる。
ソムリエおすすめのグラスワインを頂きつつ、交互にゆっくりと味わいます。

熟成和牛リブマキの炙り寿司。ほろっ、と溶けて、じわっ、と広がる。
大トロ握りのような柔らかさ。贅沢な一貫。

次は熟成和牛ハンバーグのロッシーニ風。

ロッシーニ風は、定番料理として結婚式などで食べた方も多いのではないでしょうか。
正直、僕は今まであまりフォアグラが好きな方ではなかったのですが、
このロッシーニは僕が今までの人生で食べた中で間違いなく最高の味でした。
マデラ酒を効かせた、とても上品な味わいで、熟成和牛ハンバーグの、とても深い旨味と、
臭みのきれいに取れたフォアグラのコク、旨味、香りが調和して、一言、絶品。

鉄板で焼く前の熟成牛を都度、見せて頂けるので、ビジュアルの変化も楽しめる。

熟成和牛リブ芯の焼しゃぶ。

野菜を肉で巻いて、おろしポン酢であっさりと。お口直し的な一品。

ガーデンサラダ。塩コショウと醤油で、キリッとした和風の味わい。
肉の脂でまったりとしてきた舌が引き締まります。

本日の鉄板肉料理2種、熟成和牛ヒレステーキ、熟成和牛サーロインステーキ。
4種類並ぶとゴージャスなビジュアル。

外側は適度な歯ごたえがあり、中心部に到達するとじゅわっ、と染み出る旨味。

ローズマリーとセージのブレンドされた香草焼き。

表面を一面ずつ鉄板で焼くのは手作業でありながら、焼き目がきれいに均等についていて、
職人技の凄みを感じます。

お肉の総量400g以上と、申し分ないボリューム感。

3種の焼野菜。

お肉と付け合わせに、香ばしさを引き立たせてくれます。

わさび、岩塩、オリジナルステーキソース。お肉にも焼野菜にもマッチ。

お食事にはガーリックライス(大盛)、味噌椀、香の物。

熟成和牛の牛脂を引いて炒められたガーリックライスは、香ばしい醤油の香りと相まって、
大盛でも、ぺろりとあっという間になくなってしまいます。

デザートには紅茶アイスクリーム。
さっぱりとした心地良い満腹感に。
個人的な感想まとめ
【総合オススメ度:★★★★★】
お肉の総量が400g以上、という、ドライエイジングの熟成和牛がこれでもかと使われた超贅沢コースを、これほどのクオリティで食べられて、
銀座で予算15000円(+ワイン)であれば、総合的にも値段以上の価値を感じられるのではないでしょうか。
一番記憶に残った一品は、なんといっても、ロッシーニ。今までの人生で食べた中で一番美味しかった。
牛肉好きならば、間違いなくオススメ出来るお店です。