「花木綿」【予算:一人11800円(1泊2食付)】
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部屋・外観編

由布院の奥座敷とも称される、湯平温泉。その一角に佇む「花木綿」に到着。

ロビーがなかなか小洒落ています。

お部屋は、洋室とタタミの間がセットになったような、独特の和洋室。

ゆったりとしたベッドに、

タタミの間も4.5畳程度と、程よい広さ。
これは良い感じの宿なのでは?と、この時は思っていたのですが・・・

大浴場、内湯へ。
いざ、入湯!チャポン・・・
「っ、冷たっ!!」
なんと、温度が30℃前後の、ほぼ水の状態・・・・。
これはとても入れる状態ではありません・・。(※翌朝まで、この温度のままでした)

気を取り直して、今度は露天風呂へ。
チャポン・・・
あっ、こっちはちゃんと温かい。良かった・・・。
ふと胸に去来する、(良く考えたら理不尽な)感情。

お風呂上がりには、マッサージチェアと、何故かロデオマシンが無料。
この点は素直に嬉しい!と、この時はそう感じていたのですが・・・
夕食&朝食編

この日の夕食。
まず、メニュー表が無い・・そして、最初からほとんどのメニューが揃っている・・・
料理の説明も一切無し・・・
このパターンは、もしや・・・
ふと脳裏によぎる、あの日の衝撃体験。

前菜。
一体、何故だろう?一見、見た目は綺麗に整えられているのに・・・
全ての品目が、壊滅的に香りも味も全くしない・・むしろ、これは逆にどう作っているのか不思議だ・・・。
例えて言うと、「全品目、冷凍と解凍と水さらしを10回ずつくらい繰り返した」ような味です。

お造り。かぼすの上に乗っている謎の物体は、輪ゴムを茹でてそのまま食べているかのような・・。

煮物。器、盛り付けは綺麗なのに、冷め切っていて、固く、ダシも染み込んでいません・・。

茶碗蒸し。こちらも、ダシの香りや風味がほぼ皆無で、スプーンが重たい・・。

鮎の塩焼き。この一品は、まあ・・この中ではイケる方ではあります。

揚物。茄子、田楽のタレは、風味も良いです。ただ、油が異常にギトギト・・・。もたれました。

「黒毛和牛の溶岩焼き」。脂がしつこく、食感もパサパサ・・これは本当に黒毛和牛なのでしょうか?

お蕎麦。ある意味、夕食メニューの中で一番まともな品目だった気がします。

鍋は、胡麻ダレでシンプルに頂き、味はまだ安定していました。

味噌汁。異常に塩辛い・・。

釜飯。これは、恐らく・・市販の釜飯の素でしょう。しかし、それ故に、安定はしています。

デザート。味の程は、見た目から推して知るべし。
「あれ、これバイキングだったっけ・・?」

今度は、朝食。

9種の具材も、これもまた全て、不思議な程に香りも風味も薄い・・。
例外的に、焼き海苔、納豆といった市販品や、お豆腐、焼魚に関しては比較的安定した味ではありました。
個人的な感想まとめ
【総合オススメ度:★☆☆☆☆】
まず、最も衝撃だったのが、大浴場の内湯がほぼ水(30℃前後)で、とても入れる温度ではなかった点。翌朝まで冷たいままでした。
また、露天風呂は大幅に加水されているのか、温泉がかなり薄い感じがします。
さらに、お部屋のエアコンから異臭、部屋に空気清浄機もないため、埃っぽく、翌朝喉が痛くなってしまいました。
しかも、カーテンの裾が枕に被さるレイアウトのため、寝ている時は顔に度々掛かります。
そして・・・食事のメニューの多くが風味も香りも抜けきった味なのは、食事押しの宿と期待して予約した人にとっては、最も悲しく、残念に感じる点です。
『前菜からデザートまで、すべてが手作りというこだわりの料理は、熱いものは熱いうちに…との配慮から食事処でいただくこととなる。』(※宿紹介ページからの引用)
こだわって作られたはずの料理の説明は一切無く、冷めきった煮物が出て来ましたが・・。
器や盛り付けといった見た目、ボリューム特盛り、という頑張りのベクトルを、まず最初に味に向けて欲しかった所が本音です。
マッサージチェア無料など、素敵なポイントもあるだけに、ただただ残念と言わざるを得ません。
由布院ファンとして、これから素敵な宿になる事を願っております。