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【第10位】天ぷらのひらお(天神)

福岡で天ぷらと言えば、特に有名なのが「天ぷらのひらお」。
揚げたての天ぷらを一品ずつ、乗せていってくれます。
予算も700円~800円とリーズナブル。

特製のおろしダレと、なんと無料で食べ放題のおかずたち。
特にイカの塩辛は「えっ、これが食べ放題?」と驚くほどのクオリティ。美味しいです。

こうやってご飯に乗せて、天ぷらと一緒に口に運んじゃったりした日には、もう。
『ENDLESS CHOPSTICK ~永遠の箸~』
PCゲームタイトルか。

天ぷらにはおろしダレだけでなく、お塩も充実していて、カレー塩が特にイケますね。
お腹いっぱい食べられて、リーズナブル。食堂風の店内なので、誰でも気軽に立ち寄れる感じです。
ただ一点、個人差はあろうものの、食後はややモタれます・・。学生や、油でモタれにくい人向きのお店かも。
かつて著者が二郎インスパイアで鍛えた油耐性も、今は昔。あまり無理は禁物になって来ました。
・・・20代後半の差し掛かりを感じます。
【第9位】元祖博多めんたい重(中洲川端)

中洲川端で明太子の専門店と言えば、「元祖博多めんたい重」。広くてゆったり、高級感ある内装です。

「飯吸セット」。明太子のお吸い物がセットで付いています。
お重にまるまる乗った贅沢な明太子は、意外にも塩加減がまろやか。
ふんわり、つぶつぶ。昆布、ノリ、ゴマ、特製タレと合わさり、しつこさもなく、ぺろっと食べ切れてしまいます。
お吸い物は・・例えていうと、「カップ麺のうどんスープに揚げ玉と茹でた明太子を浮かべた」感じ。・・ダシが少し単調かも。

こちらは「飯麺セット」。明太子つけ麺が、予想以上に美味しい!
個人的には、お重よりも強く印象に残ったほど。

麺のモチモチ感もさることながら、何と言ってもこのスープ。
トマトベースでみじん切りのタマネギ、魚粉と合わさり、和風イタリアンな雰囲気。
食後は、ダシで割ってスープも飲み干し案件。美味しかった。
ただ一点、ランチでも2380円~3380円という予算の割高感は拭えないです。
反面、休日でも空いているので、どこも入れない時には良いかも。
【第8位】広東炒麺(博多駅ビル)

「この世で一番好きな食べものはあんかけ焼きそばだ」と語る、とある知人の要望により入った「広東炒麺」。
あんかけ焼きそばの専門店を掲げるだけあり、期待感も高まります。

あんかけ焼きそば(焼き麺)。
立ち上る香りがもう、凡百の中華料理店とは全く違います。

麺のこの焼き目、見て下さい。
自家製で丁寧に練られた麺は風味豊かで、モチモチの食感とパリパリの食感がグラデーションで攻めてきます。
その境目の曖昧さが、あるいは「あんかけ焼きそば」という問いに対する哲学なのかも知れません。何を言ってるんだ。

あんかけ焼きそば(揚げ麺)。

こちらの揚げ麺は、小気味良いほどのザクザク食感に振り切ってます。
具材の白菜のシャキシャキ感、あんかけのトロトロ感と合わさり、これはもう夢中で食べ尽くしてしまいます。
「焼き麺」も「揚げ麺」も、どちらにも捨てがたい魅力があります。両方とも文句無しに美味しいです。
【第7位】極味や 天神パルコ店(天神)

天神パルコの地下街で、いつも行列が絶えない大人気店の「極味や」。

伊万里牛を使用した「レアハンバーグ」が、1000円台から定食で楽しめます。

本当にレア・・というか、表面以外ほとんど生状態。

割った図。試しにこのまま激レア状態で一口食べてみると、フワッ・・としたネギトロのような食感。

付属の焼石に乗せて、好みの焼き加減に。ジュワ~ッ・・・
表面にしっかり焼き目がついて香ばしく、かつ内部はトロトロのレア食感。
これは癖になります。

食後にはソフトクリームもセットに付いてます。
確かに、和牛を使用しているだけあって、値段の割には美味しいのですが、
行列に数十分並んで、席は牛丼屋並のギッチリ感・・という事を加味すると、もう少し高価格帯のお店の方が味に集中出来ます。
レアハンバーグなら「まるたんや」は抜群にオススメですね。絶対に外しません。
【第6位】菅乃屋(博多駅ビル)
熊本で食べた馬刺しの感動が忘れられず、「菅乃屋」の博多駅ビル店に初来訪。

ランチメニューも、熊本の店舗とは少し違います。

数量限定メニューの馬レバ刺し。
トロッ、コリッ・・。生臭さが一切ありません。抜群の鮮度の成せる業でしょう。
ゴマ油と塩と合わさり、無言で堪能したい一皿。絶品です。

馬刺し。やはり、菅乃屋は安定です。旨いの一言。

サラダも良い葉っぱが使われています。
馬肉の天ぷら。

椀物の南京饅頭。

そして、「お食事の〆に握り寿司」というこの上ない贅沢。しかも6貫ものボリューム。

どのネタも肉厚です。酢飯も、一粒一粒がしっかりしていて、ネタに負けません。

右の方のタテガミ寿司や、炙り霜降り馬肉寿司になってくると、もう・・別次元の感動。

ちなみに、これの対極に位置する存在であり、「永遠のアンチテーゼ」として君臨し続けるのが、上記の伝説の肉寿司です。(※閲覧注意)

食後にはデザートでさっぱり。
【第5位】やきとり 六三四(天神)

「やきとり六三四」。店内がちょっとお洒落で、店員さんも皆、若いです。

ゴマカンパチ。これは美味しい!ノリ、大葉、ゴマだれ・・ハイボールとも相性抜群。

ここの焼き鳥も、どの品目も美味しいですね。
「八兵衛」と比べても、また得意分野が違う感じがして、面白いです。

特に美味しかったのは、つくね。細かい軟骨が練りこまれていて、旨味もギュッと凝縮されています。

和牛ホルモン串。これも最高。

和牛サガリ串。こちらもめちゃくちゃ絶品。赤字覚悟メニューと銘打っているだけの事はあります。

ラストは、うなぎ卵焼きをマヨネーズで頂きつつ・・

焼きおにぎりで〆。しその香りが上品で、心地良い満腹感。
【第4位】博多魚がし 市場会館店(赤坂)

「博多魚がし」のゴマサバ定食と言えば、メディアでも取り上げられる人気ぶり。
訪問時は夏だったので、この季節には「ゴマアジ定食」を頂きました。
ゴマダレも特製で、アジも肉厚、新鮮。美味しいです。
値段も1000円台でリーズナブルですね。

こちらは海鮮丼。ホタルイカが光ります。イクラもなかなか。
【第3位】志成うどん(大濠公園)

大濠公園エリアに静かに佇む、「志成うどん」。一言、美味しいです。
以前、本場の香川でうどんを食べ歩いたお店と比較しても、全く遜色ないレベル。
写真は「志成ぶっかけうどん」。

麺の食感、コシ、香り、風味全てが良いのは勿論ですが、
ぶっかけのタレが、ポン酢が効いていて適度に「甘酸っぱじょっぱい」んです。
そこに、おろし、しょうが、レモンがこれまた絶妙に合わさり、天ぷらのサクサク感と完璧なコントラストを呈します。
お腹いっぱいまで食べても全く飽きない、神クオリティ。

こちらは「海鮮ぶっかけうどん」。タコもぷりっぷり、海老天も2尾付いてます。
【第2位】大東園 本店(祇園)

独特の風格を携えて祇園に佇むは、「大東園本店」。

ランチセットのチョレギサラダ、もやしナムル、カクテキキムチ。
3種とも、異次元に美味しいです。首都圏の「○○苑」などは軽く捻るようなクオリティ。
もう「付け合わせ」の域を逸脱していますね。
特に、カクテキ。ツンと来る感じが全くない、漬けたての甘い風味、新鮮なコリッコリの大根の食感・・最高です。

そして、お肉の質と量。えっ、これ本当にランチコース・・・?

焼きたての和牛はどれも上質、至高。
ご飯に乗せて、上からタレをかけて超贅沢な焼肉丼にしても◎。

デザートの柚子アイス、マンゴーアイスも量たっぷり、味も美味しい。
スイーツ好き男子の著者も納得の味です。
【第1位】博多名代 吉塚うなぎ屋(中洲川端)

創業明治6年、「博多名代 吉塚うなぎ屋」。
うなぎに対する絶対的なガチさが、お茶と割り箸からもう既に漂って来てます。何だこの謎の風格。

うな重。ご飯とセパレート、タレも別添えという徹底ぶり。
お吸い物の「肝吸い」も付いてます。臭みもきれいに取れていて、上品な風味。肝の食感もコリコリ。

早速うなぎを頂きます。
はふっ・・・
表面の焼き目の香ばしさ。
分厚い身の、柔らかい歯ごたえ。
特製タレと合わさり、漂う香り、舌の上でとろける食感、旨味。
炊きたての白米とのコラボレーション。
岩波「・・・・・・・・・」
ーーー『No need to say anything, anymore.Whatever it costs,just…. eat it.』
『もう、言葉は要らない。とにかく・・ただ、食べよう。』ーーー
(Kei Iwanami, 1989 – ?)