「いこい旅館」【予算:一人17300円(1泊2食付)】
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部屋・外観編

旅館入り口。老舗の風格を感じさせられるような佇まい。

お部屋はメイン8畳プラス・・・

全体で10畳ほど。窓の外からは木漏れ日が。

とりあえず、この宿はお風呂の数がやたらと多いので・・・

まずは貸切風呂(無料)へ。ゆったりとプライベートに湯に浸かる。
その後、露天風呂(※撮影禁止)や内湯めぐりへ。お湯は硫黄系で、けっこう強め。湯あたり注意。
がっつり湯治に来られる人には一押しな感じ。

お風呂上がりには、自家製アイスクリーム。

一口食べて、ふわっ・・と香り、サラッ・・と溶ける。
添加物の一切無い、ジャージー牛乳と地鶏卵の、クリーミィで爽やかな風味。美味しいです。

温泉ゆでたまごも、さっぱりめで旨し。

お布団もモダンな感じで、カラーが好み。
夕食&朝食編

この日の夕食メニュー。カタカナが多い、著者の好きな和洋折衷系コースの予感。

夕食はお座敷へ。

馬刺し、マスのお造り。ちゃんと白いタテガミもついている!冷凍ながら品質も良く、まったりと口の中で蕩ける。
相対的に比較すると、僅差で「菅乃屋」に軍配が上がるものの、こちらも十分美味しいクオリティ。

一品一品も作りがとても丁寧で、随所に細やかな気遣いが感じられる。

来ました!あか牛と赤鶏のダブル溶岩焼き。
見た目からして、サシも良く、期待感が高まる。

ジュワ~ッ・・・

ぱくっ・・
あか牛の柔らかく上品な食感、赤鶏のコリッとした歯ごたえとコク・・どちらも美味しい!

自家製おでん。これ、見た目はシンプルながら、本格料亭のレベルの味です。しかも、食べ放題。

鮎の姿揚げ。苦味もほぼなく、抹茶塩との相性が抜群!サクサクッ、さっぱり。骨までおいしく頂けます。

ロワイヤル。「えっ、茶碗蒸しじゃないの?」と思って食べてみると・・・
オリーブオイルの香りと、ふんわりした食感・・見事に洋食の一皿でした。これは感動レベルの、初めての美味しさ。

ナスとトマトの焼き物も、なんとも小洒落ています。

お食事。お米もふんわり、一粒一粒もしっかり。お味噌汁、漬物もちゃんと自家製。
やっぱり阿蘇エリアはお水が絶対的に良いので、汁物や全ての料理がワンランク上の味に感じられます。

クリームブリュレと自家製アイス、ボーロ。最後まで抜かり無く、完成度の高い和洋折衷懐石でした。

朝食。お腹いっぱいが約束されたボリューム。さつまいもと梅干しのおかゆが、優しい味。

蒸し野菜もシャキシャキで新鮮。
個人的な感想まとめ
【総合おススメ度:★★★☆☆】
老舗の情緒あふれる宿の外観と内装。周囲の散策も楽しめる。
木漏れ日の差す、小綺麗な10畳部屋。
他に類を見ないほど多い、10種類以上の風呂。名湯と称されるに相応しい、強めの温泉。自家製アイスや温泉玉子、無料の足湯。
馬刺し、あか牛、赤鶏と地元食材を網羅した、お造りからデザートまで抜かり無い完成度の夕食。
定価17000円クラスの宿としては、特に食事内容が素晴らしいという点で、抜きん出ているのではないでしょうか。
ただ一点、食事の席は座敷(またはテーブル)で、間隔が狭苦しく、また、何故か客層があまり良くないため、
隣に始終大声で騒ぎ立てる老人グループなどと当たると、せっかくの食事の美味しさも台無しになってしまう。
一部、采配に疑問点は残るものの、阿蘇エリアのファンとして、今後の期待も込めて是非応援したい宿です。
散策編(おまけ)

宿の外には、無料の足湯エリア。

焚き木を囲んでまったり。

ザァアア・・・
川の流れを見つめていると、心が洗われていくよう。
・・・時には寛容さを持つ事もまた、1つの成長の糧になり得るのかも知れません。